世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


スモーゲン スヴェンスクシングルモルト シングルカスク 7/2011 フレッシュソーテルヌバリック    57.3%

  • 蒸溜所名: スモーゲン蒸溜所
  • 地域: スウェーデン
  • ブランド: スモーゲン・ウイスキー
  • 価格帯: 121-180
  • 入手可能場所: ヨーロッパ
  • 掲載号:132号

クリス・グッドラムSCORE9.3

香り
濃厚な、ワインや肥料のような匂い。最初のシェリー香が、ボイルした甘いシェリー、土や薬やタールを思わせるピート香、カンゾウ、燃えた木材、さらに肥料、クレオソート、レーズン、ダークチョコレート、青くさいカシューナッツ、かすかなアーモンドなどの香りに混ざり合う。これはすごい。
分厚く、滑らかで、焼いたような風味。ダークハニー、香りで感じたスパイシーでグレーンのようなオーク風味、ふんだんな糖蜜のようなシェリー風味。原初的でにじみ出るようなタールを思わせるピートの断片が突き抜け、青々としたナッツやレーズンのようなフルーツの風味を伴っている。苦味を感じさせるスパイスに不足はない。
フィニッシュ
とてもドライで苦味がある。燃えた木材や森の香り。たくさんのタンニンがあるが、糖蜜やモラスの風味が甘味を加えてバランスをとる。とても複雑で、ピートのスモーク香や青々としたハーブ香が持続する。
コメント
狂おしい、悪徳のような、近寄るのが危険なウイスキー。

ジョエル・ハリスンSCORE7.1

香り
スモークベーコン、燃えているクリスマスツリー、超深煎りのコーヒー、焚き火のトフィー。本当にふんだんなカスクの影響がある。まるで山火事の匂いを嗅いでいるよう。
口に含んでも大柄な風味がある。松のような苦味、サクランボの種、燃えたオーク。そんな感じ。
フィニッシュ
よく焼いたウェルダンのステーキ。
コメント
あまりにもカスクの影響が大きいので、これが蒸溜所の特徴なのかどうかはよくわからない。スピリッツ自体の特徴をテイスティングで確かめておけばよかった。